令和7年度 「金属熱処理の基礎」講習会が無事終了しました!
非常に暑い中、埼玉県より河田技術士事務所の河田一喜氏に長野市までお越し頂き、8月6日(水)に「金属熱処理の基礎」講習会を開催しました!今年度は12名と、例年より少なめ・・・しかし、皆さん熱心に勉強されていました!
講習の中で、金属熱処理については、教科書を読んで眺めているだけではだめで、現場経験と、そこから得られる知識,知見がいかに重要であるかという話をされていました。まったく同じことを、とある県内熱処理企業の今は亡くなられてしまった社長も話されていたことを思い出しました。
金属は、まるで生き物である、と筆者は常日頃から感じています。同じ成分の鉄1つとっても、熱のかけ方1つ違うだけで、まるで生き物のように姿(金属組織)を変えます。おまけに、熱をかける前の状態が異なれば、同じ熱処理をしても結果が変わってしまう。それにも関わらず、金属の姿を確認したければ、基本的に金属組織試験(破壊試験)をしなければならず、熱をかける前、かけた後の姿を確認することは、非常に手間と時間のかかる作業であり、熱処理現場で全部の製品に対し手軽にできるような試験ではありません。
昨今、金属加工業・製造業における有効求人倍率が厚生労働省調べで2倍を超えてしまう等、人手不足が顕著になっています。そんな情勢の中、例えば外食産業では給仕ロボットやタブレット注文による給仕係の削減、自動化などを図っており、金属加工業・製造業においてもデジタル技術の活用が重要なテーマになっています。しかしながら、現状では、前述をはじめ金属産業特有の事情から、まだまだ熟練の人の手により支えられ続けていく産業であると感じるため、事務局としても、技術伝承の場を引き続き提供できればと思います。(事務局員の個人的所感)
講習の中で、金属熱処理については、教科書を読んで眺めているだけではだめで、現場経験と、そこから得られる知識,知見がいかに重要であるかという話をされていました。まったく同じことを、とある県内熱処理企業の今は亡くなられてしまった社長も話されていたことを思い出しました。
金属は、まるで生き物である、と筆者は常日頃から感じています。同じ成分の鉄1つとっても、熱のかけ方1つ違うだけで、まるで生き物のように姿(金属組織)を変えます。おまけに、熱をかける前の状態が異なれば、同じ熱処理をしても結果が変わってしまう。それにも関わらず、金属の姿を確認したければ、基本的に金属組織試験(破壊試験)をしなければならず、熱をかける前、かけた後の姿を確認することは、非常に手間と時間のかかる作業であり、熱処理現場で全部の製品に対し手軽にできるような試験ではありません。
昨今、金属加工業・製造業における有効求人倍率が厚生労働省調べで2倍を超えてしまう等、人手不足が顕著になっています。そんな情勢の中、例えば外食産業では給仕ロボットやタブレット注文による給仕係の削減、自動化などを図っており、金属加工業・製造業においてもデジタル技術の活用が重要なテーマになっています。しかしながら、現状では、前述をはじめ金属産業特有の事情から、まだまだ熟練の人の手により支えられ続けていく産業であると感じるため、事務局としても、技術伝承の場を引き続き提供できればと思います。(事務局員の個人的所感)